あたりまえのこと

あたりまえのことは,ちゃんとできてあたりまえ.でも,あたりまえのことをちゃ んとするのは難しい.そして,読者からみると,あたりまえのことが,ちゃんと 出来てないと腹立たしい.原稿を提出する前に,あたりまえのことができている かチェックしましよう.あたりまえのことが,ちゃんとできるように努力しましょ う.

提出というのは,「学会に」だけでない.指導してくれている先輩や先生に 対してもです.あたりまえのことが出来てない原稿だと,あたりまえのことの 修正に労力がとられて,原稿の構成や位置付けのような大事なことに精力が注 いでもらえない.これでは,あなたにとっても大損ですね.
 
 
 

誤字脱字

誤字脱字が多い原稿は,心がこもっていないように見える.読者 はまじめに読む気がしなくなる.誤字脱字は,どうしても残るものではあるが, 繰り返しチェックしよう.最後の段階で他人に読んでもらうのも効果的.誤字脱 字1つにつきXX円という契約とか.
特に,タイトルとか章節の名や著者名に間違いが入りやすい.
目立つところほど見落としやすいんだよ,ワトソン君.
某大学で指導教官のXX敏彦先生をXX敏子さんと誤植した学生もいたなぁ...

 
 

文法と綴り

英語の場合は,中学一年生で習うようなことを誤らないように. 少なくとも次の項目のひとつづつを,検証していくこと. 綴りも当然気をつける.スペルチェッカーを使用するのは当然.しかしそれだけ では不足.ShiftがShitになっていてもスペルチェッカーは教えてくれない.
 
 

定義


 

最後に:提出する形のものでチェックする

画面ではOKなのに印刷したらお かしくなることもある.「あたりまえのこと」を最後にチェックするときは,紙 で提出するものなら紙の形で,電子投稿なら電子投稿ファイルを一旦つくって, それを解凍して紙に打ち出した形でチェックする.「提出原稿が1ページ抜けて いた」が理由で査読してもらえなかったりすると悲しい.
 
 

朗読

「朗読」しましょう.絶対に声をだして朗読しましょう.一回の朗読 は,十回の黙読にも勝ります.漫然と読まない.自分の原稿を,あたかも他人が 書いた原稿を朗読するつもりで,句読点ではっきり切って,意味を考えながら, 朗読しましょう.提出の最後の仕上げの作業として,提出する形のものについて, 朗読しましょう.
 
 

業務放送で〜す

研究室の学生さんへ.指導者(先輩や教員)が,赤をいれ てくれた原稿は大切にしてください.赤を入れられたとおりに直すだけなら,学 習にも研究にもならない.単なる労働にすぎない.赤を入れられた内容を吟味し て,その真意を考え理解してこそ意味がある.指導者のコメントが間違っている と思えばおもえば,それに対して質問して理解を深めよう.指導者のコメントを 「スタート」にして,一層よい原稿に仕上げてください.赤を入れてもらった部 分を見落としたり,挿入部分を間違って意味不明の原稿にしてしまうのは「out of 論外(古語?)」
 
 


諸悪莫作衆善奉行... あたりまえのことがちゃんとできるって,素晴らしい.