| 要約 |
本研究では,デジタルサイネージ上の視覚情報(コンテンツ映像)にデータ情報を埋め込み,携帯端末搭載のカメラで受信することで通信を実現する可視光イメージセンサ通信の適用を検討する.本方式は画像処理により復調を行うため,視覚情報に動画を使用する場合,視覚情報の画像的な変化によりデータ情報の抽出が困難になり通信品質が劣化してしまうという課題がある.そこで受信機にて,画素値の分布特性に基づくサンプル間引き処理や,パターンマッチングを用いた位置ずれの補正処理を導入した可視光通信システムを提案する.静止画の使用を想定したシステムで視覚情報として動画を用いる場合と比べ, 動画の使用を前提とした提案システムの方が,優れたビット誤り率特性を示すことを,複数の動画を用いた実験により示す. |