| 要約 |
名古屋市の全緊急車両には700MHz帯高度道路交通システムが搭載されている.高度道路交通システムとは道路インフラに設置された通信設備(路側機)と,車両に搭載された通信デバイス(無線機)が相互に通信を行うことで安全運転支援の実現を目指すものである.緊急車両による病院収容所要時間(119 番通報を受けてから病院に収容するまでに要した時間)は,高度道路交通システムにより短縮されることが期待される.本研究では,高度道路交通システムで収集したデータを用いて,緊急車両の交差点通過時間が病院収容所要時間に大きく影響していることを示し,病院収容所要時間短縮の可能性について検討する. |