| 要約 |
道路交通が抱える事故 , 渋滞 , 環境対策などの問題を 情報通信を用いて解決しようとする ITS (高度道路交通 システム)への需要が高まっている.本研究では車輌の ヘッドランプや信号機,照明,標示などへの普及が増え つつある LED を用いて可視光通信を行うことにより, 次世代 ITS の技術として期待されている車車間・路車間 通信を含んだシステムの実現を目指す.その利用法の一 例として,地図上に他車輌の位置情報,渋滞情報,緊急 情報などを重畳したローカルダイナミックマップが挙げ られる.これらを実現する上で,複数情報源の同時受信 が必要となる. ITS イメージセンサ可視光通信の環境においては,大 きい交差点などでは多数の情報源が存在することにな る.それをイメージセンサで撮影した場合,画像上に多 数の情報源が存在する.この場合,多数の情報を全て復 調していくと,情報源の出現に復調が追いつかなくなる ことや,情報過多によって,ユーザ側で重要な情報を見 逃してしまう可能性がある.そこで本研究では,受信し た情報に距離・緊急信号の 2 種類の情報に基づく優先度 を設定し,その優先度の高い信号から数を絞って復調を することを考える.提案するシステムを構築し,撮影実 験により提案システムの確認を行った. |