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著者 千賀敬太,田中裕也,山里敬也,田所幸浩,荒井伸太郎
題目 無線通信への確率共鳴応用における雑音帯域の影響評価
出典 電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ大会, A-2-7, p.28
要約 確率共鳴(Stochastic Resonance:SR) は非線形系に信号と雑音を与えた場合、系の応答が雑音により向上する現象である.確率共鳴を利用することにより、雑音に埋もれてしまうような微弱な信号を検出できる可能性がある.本研究では確率共鳴を無線通信へ適用することを考える.これまで、確率共鳴を利用したBPSK 受信機により従来の受信機では通信することができない微弱な信号を検出・通信可能であることがシミュレーションにより示されている. 従来の確率共鳴応用では信号周波数は非常に低いものが想定されてきたが、無線通信への応用においては数MHz 以上の高い周波数となる.このため、無線通信においても確率共鳴が適用可能であるか検討する必要がある.従来の確率共鳴の解析的アプローチにおいて、与えられる雑音は白色ガウス雑音と仮定されていた.しかし実装を考えた場合、完全に白色である雑音を得ることは困難である.そのため従来の確率共鳴の実験的アプローチにおいては、信号周波数を低くし、その信号周波数に対して十分に白色とみなせる広帯域な雑音を用いていた. 確率共鳴の無線通信への適用を考えた場合、信号周波数は数十MHz 以上の高い周波数であるために、従来と比較して非常に広帯域な雑音が必要となるという問題がある. 以上から、本稿では無線通信への確率共鳴応用を考慮し、実装の際に問題となる雑音帯域の影響に関して出力SNR により特性評価を行う.
Authors K. Chiga, H. Tanaka, T. Yamazato, Y. Tadokoro, S. Arai
Title An influence of Noise Bandwidth on an application of Stochastic Resonance to Radio Communication
Authority Enginnering Sciences Society Conference of IEICE, A-2-7, p.28
Summary
年月 2014年9月
DOI/Handle
開催場所 徳島
研究テーマ 確率共鳴
言語 日本語
原稿/プレゼン資料 / (ローカル限定)


山里研究室/岡田研究室 研究業績データベースシステム