| 要約 |
大学キャンパスや地域コミュニティ等のエネルギーマネージメントを実現する上で必要な通信ネットワークについて検討する.現在導入が進んでいるスマートメータは,ある程度の時間にわたって測定し蓄積したデータを一括転送する方式である.また測定範囲は家屋単位である.
それに対し,中高層ビルの各部屋のような多地点から準リアルタイムに環境情報などの測定データを収集するような系を考える.また,この1対多の通信に今後の普及が見込まれる電力線通信規格のひとつであるG3-PLC規格を用いる.本研究は,このような系について実際のビル内電力線における通信品質を実験的に明らかにしようとするものである.具体的には中高層ビルにおいてマルチプルアクセスで高頻度通信を行なった場合の通信品質を評価する. |