| 要約 |
イベントベースビジョンセンサ (EVS)は画素毎に独立して輝度の変化を検出し, 輝度変化が生じたデータのみを「座標」, 「時間」, 「極性 (輝度変化の方向)」情報を含むイベントとして出力し, 高速・低遅延特性を有する. EVSを搭載したカメラはイベントカメラと呼ばれ, 応答速度が高速な可視光通信の受信機として注目されている. しかし, 受信機移動環境でのイベントカメラを用いた可視光通信は送信情報を含む可視光信号の他に背景雑音が生じるため, 信号の復調が困難である.
そこで, 本研究では送信符号にウォルシュ・アダマール (WH)符号を利用した. WH符号の導入により, 背景雑音と可視光信号の交番数に差を持たせることができ, 信号の復調を達成した. |