| 要約 |
空間多重により高速化を図る光無線MIMO (Multi-Input Multi-Output) 方式は,
定点間での長距離・高速データ伝送を実現する有望な手法である.本研究では,
光変復調器をそれぞれ水平に8個ずつ一線形配置したアレイを用いる光無線MIMOシステムの屋外伝送実験を行う.
受信機における復調では,ゼロフォージング(ZF)および最尤検出法(MLD)を採用した.
その結果,60mの距離で10^-6という低いビットエラー率(BER)をZFを用いて得ることができた.
またMLDを使用することで期待通りの性能向上が得られ,100mの距離で200Mbpsの通信が可能であることを実証した.
さらに,光軸合わせに姿勢方位基準装置を導入することで,調整時間を短縮できることを示した. |